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家族の病気や仕事、きょうだい児の行事等がある時に誰かに手伝ってもらえないか


Q.こどもたちと家族のこんなときどうすればいいの

☆私の周りでは、放課後等デイサービスを利用している人が多いのですが、うちの子は障害が重く、放課後は家に帰って休まないと、疲れてしまいます。それでも、他に兄弟がいるので、学校の行事や通院など、どうしても家をあけなければならないことがあります。

 

☆シングルマザーで就労しています。時にはどうしても仕事で遅くなることがあります。実家は遠く頼れません。放課後等デイサービスの送迎の後、少しの時間でいいので見てもらえると助かるのですが。

 

☆年に1回のお姉ちゃんの発表会があります。この時だけはついて行ってあげたいのだけど、この間障害のある子を見てもらえないでしょうか。日曜日なので。放課後デイサービス等もお休みです。

 

☆重度の障害があるので、集団の場でみてもらうのは心配です、実家の母の具合が悪く定期的に介護に行きたいので、数時間だれか家でみてもらえないでしょうか。

☆支援級に通っています。私に持病があり、送迎の付き添いがとてもつらいです。かわりに送迎してもらうことはできませんか。

 

☆仕事先が変わり、スクールバスに送っていると遅刻してしまいます。小さいうちは、会社も時短を認めてくれましたが、厳しくなってきました。家からスクールバスまで送ってもらうことはできますか。<222号>


A.障害のあるお子さんを育てていると、家族の病気やお仕事、きょうだい児の行事など、こんなとき、誰かに手伝ってもらえたらなということがよくあるのではないでしょうか。

 

今は、ご近所にちょっとお願いということも難しくなっていますよね。そんな支援をそれぞれの地域に合わせて作られたのが、地域生活支援事業です。今は、児童発達支援や放課後等デイサービスがたくさん作られ、通所でみてもらえる場所はかなり充実してきていますが、それだけでは地域で安心して暮らすことはできません。それぞれのご本人やご家族の状況に合わせた個別の支援が必要になります。

 

「家族の代わりに学校に送ってくれる通学サポート」「自宅での見守りをする安心サポート」「外出支援の付き添いをする移動支援」など、川崎では本人や家族の切実な思い(ニーズ)を行政の担当者が受け止め制度化してきました。特に、通学サポートは他には見られない支援だと思います。

 

しかし、せっかくの制度ですが、実施してくれる事業者は少なく、サポーターも多くありません。お子さんや家族にとっては切実な支援です。地域生活支援事業に参入してくださる事業所が増えることを願っています。(谷)



地域生活支援事業(紀さんの福祉情報より)