重度知的の自閉症、自傷行為あり、トイレ、壁が破損、どのようにしたら特性を理解、予算を援助してもらえるのか


Q.家の息子は、自閉で重度知的です。外ではよいのですが、家の中では自傷行為があり壁に穴が空いたり、トイレの床を壊されたりで困っています。援助があると聞いたので、役所に相談しましたが、うまく伝わりませんでした。

どのようにしたら、子どもの特性も理解してくれて、予算も援助してもらえるのでしょうか。<220号>


A.役所に相談して、伝わらないとつらいですよね。知的障害や発達障害などの方の特性は、理解されにくいようです。(身体障害も例外ではありませんが)。かと言ってそれで良いわけではないので、区役所でうまく伝わらない場合は、各相談機関または相談支援専門員へ相談するか、更生相談所・各地区の更生相談所の分室(障害者更生相談所南部地域支援室、井田障害者センター及び百合丘障害者センター)へ直接お問い合わせしてみてください。

 

やさしい住まい推進事業

 

制度としては「やさしい住まい推進事業」という制度で、利用条件に当てはまれば援助を受けられます。また住宅の改造等とは異なりますが、日常生活用具給付等事業という制度で、例として「バギーや頭部保護帽」などの(要件はありますが、他にもいくつか対象になるものがあります)。支給も受けられます。

詳しくは「ふれあい―障害福祉の案内」という冊子を見るか、市のホームページに載っていますが、こちらも窓口は区役所ですので、同様に各相談機関または相談支援専門員へ相談をしてみてください。

 

参考までに、横浜市総合リハビリテーションセンターでは、「子どもといっしょに育てる住まい 知的・発達障害編」という住宅改修事例をもとにした住まいの考え方を、わかりやすくまとめたパンフレットを作成し、ホームページからもダウンロードできるようにした取り組みをしています。(佐藤)

 

💛トピック💛

 

音に過敏で、特に子供の声が苦手で家の中にいても不安になっていました。そこで二重窓にすることで、外部の音を遮断することを考えました、やさしい住まいの住宅改修をお願いし、費用を出してもらうことができました。

 

♬トピック♪

 

家にリフターを入れています。からだの動きが変わってきて、今までのスリングシートが使いにくくなりました。更生相談所に聞いたところ、リフターなどの設備をしている場合は、「5年以内に10万円までなら、修理という補助」があるということを教えてもらいました。役所に申請しスリングシートを新しくすることができました。