当事者から提案したいのだが、支援者側の人たちはどんなふうに私たちの現状を考えているのか


Q.夏に、第4次ノーマライゼーションプランの、当事者聞き取りに参加しました。


その時は、思いつかなかったのですが、後から考えると、困っていることは、まだまだあります。今まで、思っていても、どうせ無理だろうとあきらめていました。

その時、行政の方から、パブリックコメントとか説明会があって、意見をいえる機会があると聞きました。

提案したいなと思うこともあるのですが、支援者側の人たちは、どんなふうに、私たちの現状を考えているのでしょうか。<172号>


A.障害者の権利条約が批准され、当事者のことは当事者を抜きには考えられない、ということが、当然のことになってきました。ぜひ、当事者として発言をされるべきだと思います。

地域自立支援協議会というのをご存じでしょうか。「障害のある人といろんな人が集まって、暮らしやすいまちをめざして、生活を支えるしくみを作るために、話し合い活動しています」(リーフレットより)というところです。各区ごとの自立支援協議会と川崎市自立支援協議会があります。

 

川崎市地域自立支援協議会では、第4次ノーマライゼーションプラン策定にあたって、「障害のある方とその家族の生活のしづらさについて課題を抽出し」「解決や改善に向けた意見をまとめ」たものを市長あてに意見具申をされています。具体的な提案をされているので、当事者家族の方にとっても、参考になると思います。

※あげられている課題は、以下の通りです。

 

1.どのような障害があっても、必要なケアが保障され、利用しやすい短期入所制度の整備、拡充が必要である。

 

2.ずっと安心して暮らせるためのグループホームの整備が必要である。

 

3.障害者が16時以降も利用できるサービスが必要である。

 

4.多様なニーズにこたえるためのヘルパーの量、質の確保、利用要件の見直しが必要である。

 

5.通学・通所に支援が必要な人には、送迎等のサービスが保障されるべきである。

 

6.ライフステージに関わらず入浴機会の確保が必要である。

 

7.医療的ケアの必要な方が地域で安心して生活できるための支援が必要である。

 

8.障害者の声を反映させた災害対策が必要である。

 

9.必要な時に必要な人に必要な情報が届けられるべきである。

 

10.その他

 

○児童期関連課題の現状について

 

○防犯に関連した体制整備ついて

 

今回は、この中で、前号のニュースで取りあげた、成人の通所後(16時以降)の支援について、2面に掲載します。

他の意見具申は、川崎市のホームページの川崎市自立支援協議会第1回全体会報告で全文を見ることができます。