Q.4歳の医療的ケアのある子の母です。実家の母が入院して緊急に手術をすることになりました。心配なので見に行きたいのですが、うちの子を預かってくれるところはありますか?
子どもは胃ろうと気管切開をしていて、発作も多いので、ずっと見守ってくれる人がいると安心なのですが。<137号>
A. 医療的ケアのあるおご心配なことが多いと思います。ケアの内容からすると、看護師さんが配置されているところでないと難しいですね。
今年の1月から横浜市の鶴見区の施設が、川崎市の指定を受けてくださったので、重症心身障害の子どもたちの利用が可能になりました。
クリニックの2階にある「ちいさなこかげ」というレスパイトの施設です。横浜ですが、川崎の子どもたちを「日中一時支援(日中短期入所)」の制度でみてくださるそうです。見学にいってお話を聞いてきましたので、ご紹介します。
☆川崎の子ども達も見てもらえますか?
川崎市の担当者から「日中短期入所」の施設として利用したいとの申し入れがありました。今までも川崎の子どもたちのレスパイトをしてきたので、川崎市の制度が利用できるのなら、受けましょうということになりました。
☆誰でも見ていただけるのですか?
18歳未満の重症心身障害児なら、新生児でも可能です。定員は5名。利用される方の障害の重症度によりお受けできないこともあります。まずはご相談ください。月曜から金曜まで、8時45分〜17時30分までの時間帯で、ご希望に合わせて利用ができます。川崎市の日中短期入所は、1カ月に7日間の利用が可能です。
☆どんな方が見てくださるのですか?
看護師が8名、保育士が5名いて、ローテーションで対応します。保育士も医療的ケアの研修を修了していて、吸引などもしています。
☆風邪の時は利用できませんか?
体調の良し悪しにかかわらずお預かりします。クリニックの2階で運営していますので、保育中に具合が悪くなってもすぐに対応ができます。
☆利用するにはどうすれば?
まずは、お子さんと一緒に面談にいらしてください。面談の後、利用連絡票をお渡ししますので、それを福祉事務所に提出して下さい。役所から受給者証が届いたら、予約して、利用が可能になります。
*対応して下さった保育士さんは、重症心身障害児者施設で働く中で、在宅で子どもたちを支えていきたいと、施設をやめられ、ヘルパーをされたこともあるそうです。
医療的ケアのある子どもたちが増えていて、いったん退院すると、家族が疲れてしまっても入院することが難しくなっています。日中だけでも見てもらうところがあれば、家族は少しほっとできますね。