Q.重度の障害(身体)のある方の入浴介助について、皆様で考えていただけたらと思います。
自宅での入浴は、例えヘルパーやナ―スが入っても限界があります。
入浴サービス3回/月しか利用できず、施設入浴も回数が少なく、無理をして家族やヘルパー・ナースが腰を痛めたりしています(市にもどうにかできないのか、問いかけていくつもりですが)。(訪問看護ステーション)
<118号>
A.身体障害のある人にとって入浴は、清潔を維持するだけでなく、心身ともにリラックスできる大切な時間ですね。一方で、家庭での介護の中では、一番負担の大きいものともいわれます。
川崎市の重度障害者訪問入浴援護事業では、月に3回(7月〜10月までは4回)訪問入浴カーが巡回して、自宅に浴槽を持ち込み入浴ができます。
ただし、このサービスと通所施設での入浴サービスの併用はできません。また、施設での入浴も、できるところで月に4回までとなっています。自宅で家族が入浴させられない場合、この月に3回(ないし4回)だけが入浴できる回数になってしまいます。
第3次ノーマライゼーションの資料によると、川崎市で、この入浴サービスの利用回数は、20年度の1ヶ月当たりの実績は、3626回です。これから利用人数を割り出すと、60名程度になるでしょうか。決して多い数ではありませんね。
たとえば、横浜市の場合1 回1250円かかりますが、週2回まで訪問入浴が受けられます。
ヘルパーや訪問看護師による入浴介護を、実際にどのくらいの方が利用されているのでしょうか
サポートセンターロンドでは、30名に入浴介護をしています。入浴は夕方などの一定の時間に集中しているため、ヘルパーの派遣に限界があり、これ以上の希望には答え切れないというのが現状です。
サポートセンターロンドのお風呂にリフターをつけ、試行的に利用していただくことも始めていますが、利用していただける人数には限りがあります。
介護用のリフターを家庭に付けるなど、住環境の整備も含めた整備が必要です。川崎でも、最低限文化的な生活といえる程度の入浴回数を確保していく方法を、考えていかなければならないのではないでしょうか。