Q. 身体障害の娘がいます。知り合いの人の葬儀があって、急に出かけなければならなくなりました。娘を連れていけるところではなく、かといって宿泊をともなうショートステイを利用するほどではありません。
こんなとき、数時間見てもらえるような制度はあるのでしょうか。娘が小さい頃は、地域福祉協会の一時介護人制度を利用していたのですが、今でも利用できるのでしょうか。<116号>
A. 地域福祉協会の一時介護人制度は、兄弟の行事や通院など、半日から1日程度、家族が外出するときに見てもらえる制度でしたね。知人や友人に介護人登録をしてもらい、ちょっとお願いと気楽に頼める利点がありました。
この制度そのものは今はありません。これに変わるものとしては、自立支援法の地域生活支援事業として、川崎市独自の「あんしんサポート」や「日中一時支援(障害児・者一時預かり)」になるでしょうか。
◆「あんしんサポート」は、介護者が病気か就労あるいは、他に介護を必要とする人がいる場合に、3時間程度のサポーター派遣を受けられるものです。
今年度からは、緊急的な利用として月に5時間までは、特別な要件がなくても利用できるようになりました。とはいえ、一時介護人の時のように、必要だからとすぐに利用できるものとはなっていません。
あらかじめ保健福祉センターに申請し、受給者証をもらっておく必要があります。実際には、申請した翌月から受給者証の発行となりますから、急な葬儀には間に合わないかもしれません。
利用予定がない人でも申請すれば、月5時間の支給はされますから、今後のことを考えて、申請されておかれるといいでしょう。
◆家庭以外の場所でのサポートしては、日中一時支援(障害児・者一時預かり)があります。こちらは6時間を超える利用も可能です。昨年度から、利用できる年齢も、0歳から65歳まで広がりました。こちらも事前の申請が必要です。
残念ながら、あんしんサポートも日中一時預かりをしている事業所もとても少ないようです。どちらも介護報酬単価が低いのが広がらない大きな要因となっているようです。
事業所の名称や連絡先はふれあいをご覧ください。