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自閉症の息子。夜中に飛び跳ねたり寝なかったり苦情がくる、ショートステイが利用しにくい


Q.自閉症の息子(31歳)がいます。息子は一ヶ月の内7~10日ほど、調子の不安定になる時期があり、部屋の中で走り回ったりピョンピョン飛び跳ねたりします。夜間ほとんど寝ない日もあります。マンションなので、階下の住人から頻繁に苦情が来ます。調子の悪い時期は、自宅にいられません。

出来ればショートステイを利用したいのですが、本人の調子にあわせての緊急利用(数ヶ月前からの事前予約ではなく)なので、利用出来ないことがほとんどです。

また、通所更正施設がお休みになる土日も、安心して日中の時間を過ごせる場所がありません。困っています。どうすればいいでしょうか。


A.現在、各ショートステイ施設は2~3ヶ月前からの予約で一杯で、特に緊急時に必要な場合は、なかなか利用できないのが現状です。

また、川崎市の場合、夜間のサポート(宿泊)に関しては、(ショートステイ以外には)公的なサービスは基本的に皆無です。


現在、この方はロンドの宿泊サービスを利用していますが、毎月高額の料金がかかり、苦しい所だと思います。

また、通所施設がお休みの土曜日の日中活動の件。この方の調子が悪く行動の不安定な時に、日中を安心して過ごせる場は、ありそうで実は中々見付からず、長い間、関係者も居場所を探し続けてきました。

 

今回、高津養護学校の地域支援担当の先生から、高津養護学校の体育館や音楽室を「授業に支障のない時間帯に無料で貸し出している」というお話を聞き、早速、土曜日の日中に体育館を利用させてもらいました

。一つの選択肢が出来、とても助かりました。利用できる内容に関しては、「高津養護学校をご利用下さい!」というチラシがあるので、くわしくはそちらをご覧下さい。

現在各養護学校は、地域支援(進路相談に限らず)に関するヨコの連携もあると聞きました。障害者に関係する人々は、それぞれの「立場」に捉われず、さらに連携をひろげていく時期ではないかと思います。(杉田)

 


養護学校には各学校ごとに地域連携部があります。障害児教育のノウハウを地域と共有することと、子どもを支援する人々とのネットワークの形成を目指しています。

高津養護学校では、相談活動のほかに、授業時間外の学校開放やボランティアの養成等幅広い活動をされています。