◆通学サポート


▮通学サポート<244号より>

◆通学サポート

川崎市で通学サポートが始まったのは、2006年です。その当時、通学サポートは他の自治体にはなく画期的でした。施行から15年、今回初めて報酬改定がありましたが、これまでは、介護料は1時間1000円。ボランティアでないとできません。事業者が増えないのも当然でした。

 

一方の利用者さんにとっての使い勝手はどうでしょうか。15年間ほぼ変わらずです。当初から家族が就労している場合の負担率50%の設定や、支援校からわくわくへの送りが認められないなど、合理的な説明がないまま、「なんとなく、使えない」で終わっていたと思います。

 

そこで、Y市を調べてみたところ、28ページもあるわかりやすいガイドブックができていました。(横浜市のホームページより)

 

https://www.city.yokohama.lg.jp/business/bunyabetsu/fukushi-kaigo/fukushi/service/houmon-guide.files/0008_20201002.pdf

 

●図を参考に、いくつか川崎との違いを挙げてみると

〇放課後デイや放課後支援の場への送り、バスポイントもOK

〇利用者負担は1割で、他の障害福祉サービス等と合わせた負担上限額に。

 

【4つのサービス類型に分類】

 

●個別支援型:利用者一人に対してヘルパーひとりで支援を行います。

 

●グループ支援型:複数の障害者に対する同時支援です。(同一の出発地から同一の目的地へ移動する場合)※ヘルパー一人に対して利用者は最大4人まで

●乗降介助型 ヘルパーが運転する車で、通学通所先に移送を行った場合の乗車と降車介助を行う支援

 

●自立通学通所支援型:希望する人に、一定期間、集中的な働きかけによって自力での通学・通所を習慣付けるための支援

 

これ以外に、NPO法人による通学通所の福祉有償運送実施校が3校あります。登下校において、乗車人数・バスストップ場所などに課題(大型バスの運行ができないなど)があるため、入札により、通学移動支援をNPO法人に業務委託して運行。

 

看護師が乗車し車内で医療的ケアが可能になっている学校もあります。

通学通所支援の対象範囲
横浜市のガイドブックより【通学通所支援の対象範囲】