◆災害・台風


▮要援護者といわれる私たちの防災<224号より>

 

先の台風19号は、各地に甚大な被害をもたらしました。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。皆さんも様々な行動をとられたことと思います。そのような中で要援護者というくくりでの私たち障害者の防災について考えていきたいと思います。

 

今までもハザードマップや避難所情報、伝言ダイヤルなどお知らせしてきましたが、これらはみなさん区役所か「川崎市防災情報ポータプルサイト」より再度ご確認ください。

 

一例として、洪水ハザードマップは河川が氾濫した場合に浸水が想定される範囲や深さを示したものです。

 

ハザードマップは他に地震・水害・土砂・基本的(避難所、応急給水地点、ゆれやすさ等)と災害別と基本情報となるものが整備されています。

ハザードマップのみは

 

「災害時要援護者のための防災行動ガイド」

 

この「災害時要援護者のための防災行動ガイド~災害から身を守るために~」は、災害時要援護者と言われる高齢者、障害者、乳幼児等が、災害時に身を守るためにどのような行動をしたらよいか、また家族や地域でどのような助け合い体制をとればよいかを理解していただき、災害に対する準備をしていただくことを目的として作成しています。
※障害等の特性ごとに留意していただくポイントを掲載しています。防災行動ガイドはこちら

 

市の概要によると上記の内容で、実際に障害別にも書かれています(現実的かというと疑問符がありますが)。ただ、このように要援護者に特化したものであっても、基本は自助です。

 

災害時においては支援者も被災者ですので、わからなくもないですが、医療的ケア等が必要で特に停電時に電源がないと命に係わる方などに対して、自助で予備電源を用意しておくようにというのは、いささか無理があると思います。こういう部分については公的補助が必要だと考えます。

災害はいつ起きるかわからないですからこういうものも必要なのでしょうが、一般的に障害者への理解がまだまだの状態ですので、こちらの施策も充実していただきたいです。

 

災害別の想定を

災害時には市の想定マニュアル通りにいくはずもなく、特に私たち障害者が指定避難所に避難して、いつ開設されるかも分からない二次避難所への移行を待ち続けるのは現実的でないと思います。

 

地震、洪水、土砂といった災害別の想定をして、ありきたりですが、”日頃のそなえ”を十分にということにつきるのだと考えます。では要援護者と言われる障害者の防災ではなく、一般的だと言われるかもしれませんが、いわゆる健常者という方以上に災害別の準備が必要なのだと思います。