◆IT関連等の福祉機器情報


▮IT関連等の福祉機器情報<218号より>

 

ここ十数年のITの進歩にあわせ、障害者向けのさまざまな機器が開発・製造されています。今まで自分で出来なかったことが、これらの機器を使ってできるようになる場面が増えて来ました。以下に、あると便利と思われるものを紹介します。

 

【環境制御装置】

家庭内のテレビやエアコンなど、赤外線リモコンに対応した家電製品や電動ベッド、福祉電話、玄関ドアホンなどを、身体機能に対応した入力スイッチ(呼気・音声等)から操作ができる製品です。最近CMなどで流れている、スマートスピーカーも音声認識での環境制御装置として使われています。

 

【コミュニケーション支援機器】

身体障害・言語障害・聴覚障害・視覚障害の方それぞれに応じた機器があります。昔からと言ってよいかわかりませんが、文字盤を押すことによって機器が音声をだし会話ができるトーキングエイドはご存じの方も多いでしょう。

トーキングエイドも進化して、今ではipadやスマートフォンで使えるアプリもでています。また、昨年の福祉機器展で、身体を全く動かせない筋活動(まばたきや呼気等)による機器操作が困難な方であっても、生体電位信号を検出することができれば、操作ができる機器も展示されていました。

 

【パソコン周辺機器】

障害者にとってパソコンは大きなツールです。指で操作ができなくても、環境制御装置やコミュニケーション支援機器と同様に視線・呼気・音声によってパソコンの操作を可能にする機器があります。

 

どれもさまざまな製品がありますので、購入前には必ずデモを行って、自分に本当に合っているか確認して購入しましょう。また製品によって制度を利用して購入出来る物と、そうでないものがありますので、専門機関によく相談してからの購入をおすすめします。

 

また神奈川県の受託事業として、「かながわ障害者IT支援ネットワーク」という事業があります。

 

▮かながわ障害者IT支援ネットワークHPより:障害者の社会参加を推進するために、障害者のIT機器の利用や活用を支援する事業です。

パソコン等のITを利用したい当事者等の依頼に基づいて、IT支援団体を通してパソコンの設置やインターネット活用、ソフトをサポートするIT支援ボランティアを派遣し、障害者のIT利用を支援します。県の事業ですので活用してはいかがでしょうか?