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具合の悪い時に往診の先生が来始めてから良いなと思った。往診の先生はどこまでしてくれるのか?


Q. 私は初め往診なんてイヤだと思っていましたが、往診を頼んでからというもの具合が悪い時には、良いなと思い始めました。

どこが良いかと言うと、具合が悪くて、車椅子で行くのがしんどい時に電話すると先生が来てくれて、ちょっと危険かもしれない時は救急車を呼んでくれて、行く病院が決まったら、どうするのかは私には分からないのですが、行く病院に連絡をしていてくれてから、往診の先生は帰ります。そこは凄い魅力だと思います。往診の先生はどこでもそこまでしてくれるのでしょうか。

 

多摩ファミリークリニック 高木先生が答えてくださいました。<266号>


A.訪問診療を開始することで、通院が必要なくなる場合が多いです。 ただ、皮膚科や婦人科など、症状や病状によっては、一度、診察をしてから、専門の医療機関へご紹介することもあります。 また、総合病院などの専門の先生への通院を継続しながら、訪問診療で日常のサポートをする。ということは可能です。 内科へ通院しながら、皮膚科へも通院しているという形に似ていると思います。

訪問診療では、血圧などの測定、聴診などの体の診察、必要に応じた検査をして、薬の処方をします。 検査は事前準備が必要なものもありますが、血液検査、尿検査、心電図、簡単な超音波検査などが可能です。

医療的ケアとして、技術が進歩したため、いろいろなことができます。 状況にもよりますが、点滴、胃ろうのチューブ交換、尿道留置カテーテルの交換、酸素投与、人工呼吸器などがあります。 ただ、何でもできるというよりは、安全性を確保したうえでの医療的ケアになりますので、大きな病院での準備や引継ぎが必要な場合もありますので、事前の相談が必要です。

訪問診療を行っている医療機関とつながるためには、今の時代は、インターネットで調べることが一番の近道かもしれません。そこで、見つけた医療機関へ直接電話してご相談ください。 その場合、通院中の場合は、今、通院している医療機関からの診療情報提供書(紹介状)が必要です。 また、ご自身のコーディネーター、計画相談の担当の方との相談も必要になります



訪問診療について(多摩ファミリークリニック 高木先生より)