Q.私は2年後に65歳になります。現在障害者サービスを使って生活していますが、65歳になると介護保険制度を使わなければいけないと聞きました。
現在使っている障害者サービスが使えなくなると生活ができなくなります。介護保険制度で今と同じサービスをすべて受けられるのかとても心配です。実際に65歳になったらどのようになるのでしょうか。<258号>
A.保険制度を使って生活ができるのかとても心配ですよね。介護保険制度も障害福祉サービスと同様で3年に1度改変があり、その都度区分のあり方や、自己負担など大きく変わっています。私自身も65歳になった時にどうなっているのか、とても心配です。
まずは現状どのようにしたらよいのかを、質問者の方と一緒に、とある障害担当のワーカーさんを尋ねてお話しを聞いてきました。
◆障害担当のワーカーさん
65歳になると介護保険制度を使う。というのはその通りです。介護保険を使うという申請をご本人(代行可)が役所に申請していただきます。原則介護保険制度のサービスを使うことが優先となります。
ただ、いきなりすべてを介護保険制度で行うというわけではなく、準備期間を設けます。これは人それぞれとなりますが65歳到達前の2ケ月前からと利用者の状況によっては半年前から準備期間として、計画相談作成担当の相談支援専門員・区役所担当ワーカー・ケアマネージャー・関係機関などで、その人にとってこれまでと同様のサービスが介護保険制度のサービスで行えるか、介護保険制度のサービスでは困難ではないか、などを話し合います。
その上で介護保険制度のサービスでは困難と思われる部分については、障害福祉サービスを継続します。
今回ご相談に来られた方の場合、長時間の重度訪問介護サービスが主体での生活となっておられて、介護保険制度のサービスには長時間のサービスがありませんので、その部分ににおいてはそのま重度訪問介護サービスで、短時間のサービスも何か所かありますので、そこの部分は介護保険制度のサービスへと移行となる、という事になると思われます。
どこまでが介護保険制度のサービスへ移行できるかは、人それぞれで異なりますので、65歳になる時期が近づきましたら、担当区役所ご相談ください。
◆介護保険と障害福祉の適用関係(紀さんの福祉情報)