· 

子供が医療的ケア児の為、災害の度に停電が不安。川崎市で災害時の電源を確保する支援ができたと聞いたがどんなものなのか


Q1.うちの子は医療的ケアがあり、災害があるたびに、停電になったらどうしようといつも不安に思っています。川崎市で、災害時の電源を確保する支援ができたと聞いたのですが、どんなものですか<246号>


A. 川崎市では、昨年度から障害のある人への大規模自然災害時の対策を行うために、健康福祉局内に危機管理担当部署が作られました。担当部署の方が呼吸器を利用されているご家庭に訪問し、直接意見を聞かれるなどされ、災害時電源確保のための二つの施策が、2021年9月から始まりました。

 

今回は、停電によって生命の危機にさらされる可能性の高い、常時人工呼吸器を使用されている方への対策になります。

 

ひとつは、非常用電源装置の給付です。人工呼吸器の内部バッテリーは、数時間しか持ちません。そこで災害などによる長時間の停電発生時においても人工呼吸器への電力供給が可能となるためには非常用電源装置が必要になります。その電源を新たに購入する際に給付が受けられるようになりました。

 

もうひとつは、発災後地域が停電した場合に、市内3ケ所の二次避難所に設置されたプラグインハイブリット車によって医療機器の外部バッテリーに充電が受けられる制度です。

 

これらの施策について、人工呼吸器を使用されているご家庭である川崎呼吸器っ子の会の方から、意見をいただきました。

 

・こういった事業を始めてくれることは大変有難い

 

・ただし、夜間だけ呼吸器の子は、今回の給付対象外であることは改善してほしい。

また呼吸器だけでなく、吸引器や酸素供給器など、電気を使う医療機器で命繋いでいる方はたくさんいると思う。是非範囲は拡大の方向で進めていただきたい。これで終わりとはしてほしくない。

 

・災害時に給電車(ハイブリット車)が各家庭にあるいは拠点に巡回して給電させるという動きも聞いている。その構想自体はとてもよいと思うが、実際本当にうまく運用されるかは不安。

 

任意参加者だけでもよいと思うので、可能な範囲で実施したほうがよいと考える→(給電車は、現在のところ拠点に設置となっています。)

医療的ケア児者への発災時の電源確保事業
(川崎市のホームページより)