Q.8年前、娘の入浴が大変になってきたので、寝室のすぐ隣にお風呂場を作りました。「やさしい住まい」というので、補助をしてもらったと思います。その時にリフターの話しも出ましたが、まだ頑張れると、入浴は抱えて入るようにしてきました。
最近親の体力がなくなり、再度リフターを考えましたが、一度やさしい住まいで改修してもらうと、次は補助してもらえないそうですね。全額自己負担はできないのですが、どうしたらいいですか。(K)<241号>
A.(相談員)
4月1日に、Kさんから相談を受けたので、区役所のワーカーさんに聞いたところ、「やさしい住まい」は一度しか利用できないけれど、リフターは自立促進用具として、申請が可能だということが分かりました。
→やさしい住まいについて(川崎市のホームページ)
そこでリフターの業者さんと障害者センターのワーカーさんに連絡し、リフター導入が可能かどうか見てもらうことにし、家庭への訪問をお願いしました。
(Kさんからの報告) 4月19日、リフター業者さんとリハセンターのワーカーさんとPTさんが見に来られました。
リフター業者さんからは、半円を描いて動くタイプと天井にレールを通す二つの案が出ました。どちらも安全であるということでしたが、それぞれのいい点悪い点を丁寧に説明してもらったので、とても分かりやすく納得がいきました。PTさんには本人の様子を見てもらって、体の動きなど具体的なアドバイスがあったので安心できました。
それでも、実際に乗ってみないと、心配が残ります。以前に、ネット(スリングシート)に乗ってみた時は、緊張して突っ張ってしまい、またそうなったら無理です。それでリハセンターでの実地体験をお願いしました。
5月7日、リハセンターの訓練室で、本人、家族、PT、ワーカー、リフター業者が集まって、いろいろ試してもらいました。
スリングシートもいろいろあり、リフターへのベルトのかけ方ひとつで、安定感が違うことが分かり、娘の表情を見てどれにするかきめることができました。父親も実際に乗ってみて、今まで思っていたのとは違い、きつくもなく快適だといっていました。 風呂場の天井に縦横に走行するレールを取り付けることになったので、180万円くらいの見積もりでした。
リフターは、自立促進用具の入浴補助用具としてリハセンターを通して申請すると、上限100万円までは支給されるそうですが、全額出してもらえるかどうかは、これから審査を受けて決まるそうです。差額分は、娘が貯めていた年金で払おうと思っています。完成したら、リフターを考えている人に、家のを使って試してもらえたらいいなあと思っています。
◆住環境等整備に関する制度(紀さんの福祉情報)