今までのプラン(かわさきノーマライゼーションプラン)では「当事者の声」で何かが変わったことはあるのでしょうか?


Q. 川崎市の福祉政策を左右する第5ノーマライゼーションプランの計画案がまとめられたと聞きました。川崎市がより良い福祉政策を行うために当事者へ聞き取り調査を行って作成したとのことですが、今までのプランでは「当事者の声」で何かが変わったことはあるのでしょうか?<238号>


A.確かに当事者団体への聞き取りは行われました。「当事者の声」を受けて変ったところもあれば、変わらないところもある。という分かりづらい答えになってしまいます。どういう事かというと行政側の解釈によるからです。

 

第4次ノーマライゼーションプランの時のパブリックコメント後を例にしますと、行政は一度決定した第4次ノーマライゼーションプランを、パブリックコメントを受けて第4次ノーマライゼーションプラン改訂版として出し直してくれています。

 

この表がその時のもので、Aの「意見を踏まえて案に反映させたもの」が130の意見に対して11、Cも9しかありません。この時に私も意見を書き、本来ならばAかCに入ると思いましたが、私の真意は伝わらなかったようです。

 

当時、他に意見を出した方達に聞きましたが、私と同様でした。ただ全てがそういうことではなく、事前の当事者団体への聞き取りやパブリックから福祉施策へ組み入れてくれている例もありますので、意見を出すことは決してムダではありません。

 

ノーマライゼーションプランは当初のものから、今は上位概念とされる地域ケアシステム推進ビジョンを基に作成され、とてもわかりづらいものになってしまっているということが残念です。

第4次かわさきノーマライゼーションプラン改訂版
意見内容と対応