Q .重複障害のある子どもの母親です。食事がうまく食べられず、時間がかかっってしまいます。食べたり飲んだりがうまくできたら、どんなに楽しいだろうと思うのですが、どんなふうに介助したらよいのか、よくわかりません。教えてもらえるところはありますか?<209号>
A.療育センターで、摂食指導を受けている方、大学病院などの摂食外来に通われている方などいらっしゃいますが、今回は、最近、充実してきた訪問リハを受けられた方をご紹介します。
「うちの子は、食べることは好きなのですが、あまり上手ではないので、何とかしてあげたいとずっと思っていました。週4日を保育園に通い、1日を療育センターで、リハの指導を受けていました。接触の相談には乗ってもらっていましたが、具体的に家ではどうしたらいいのかがよくわかりません。いまはどれだけのことができていて、成長発達につれて、どういうことを注意したら嚥下や租借の力をつけていけるのかプロセスが知りたいと思いました。 哺乳瓶から飲んでいたので、入学までには何とかしたいなと思っていました。」
Q.訪問リハはどこで知ったのですか?
A.豊かな地域療育を考える連絡会に来られた訪問リハさんから、ST(言語聴覚士)のリハがあることを初めて聞き、利用してみようと思いました。お試しで1日来てくださったので、納得してから始められました。
舌と唇の動きを見て、飲み込む力はあるけれど、十分に発達していないといわれました。唇のとじや物をかむ練習からリハが始まりました。子どもの好きなことを見つけるのが上手で楽しそうにしていました。
Q. 回数や時間は?
A .週1回、1回45分程度です。家でのリハなので、普段使っているもので、見てもらえます。費用は重度医療の適用になるので、かかりません。
Q .訪問リハを利用されて、効果はありましたか。
A .劇的に変わったことがあります。唇の動きが良くなって、下唇についた食べ物を上唇で取り込んだりその逆もできるようになりました。今まで、飲み込んだ後、口の中を見るとかなり食べ物が残っていたのですが、これも劇的に減りました。
口の中で食べ物を左右に動かせるようになったからだと思います。私も、今までわからなかった、口の動きの良しあしがわかるようになりました。