Q.この春、特別支援学校の高等部を卒業します。2年生の時に、卒業後の進路先が厳しいという話を聞き、10カ所くらいの生活介護施設の見学に行きました。
見学に行くと、「送迎範囲ではない」「空きがない」といわれ、学校の先生に聞いても、はっきりしたことを言ってもらえず不安でした。3年生になって、実習先を決めるときにも、送迎が無理なところとか、通えそうもないところを紹介されました。
そんな時、同じ区内で、民間で新しい生活介護ができたのを知り、そこで実習ができ少し気持ちが楽になりました。また、今まで、放課後等デイサービスを利用していて、二人いる下の子の行事に行くことができました。
卒業すると、夕方の支援がないと聞いています。どうしたらいいのか、不安になります。まずは、情報が欲しいです。<206号>
A.今、第4次ノーマライゼーションプランの第2期改定に入っています。
生活介護は
関連する障害者通所事業所整備計画等によると、このままでは、生活介護の受け入れ数が、多摩区では30年度末で42名分、31年度末では54名分が不足する事態になっています。
そこで川崎市では、卒後対策の推進として、平成28年度から35年度に560名程度の生活介護事業所の受け入れ枠整備を目指し、多様な手法が検討されています。
民設で定員60~80名規模の施設を整備するほかに、新たな取り組みとして、既存の建物の改修等による小規模生活介護事業所(20名定員)の整備のための補助金制度が作られました。
また、介護保険の小規模多機能型居宅介護施設での生活介護利用者の受け入れも平成30年度から検討されています。今まで生活介護にはなかった株式会社などの民間参入も始まりました。このように整備のための動きはあるようですが、情報が届いていないと不安になりますよね。PTAの活動の中で、市の担当者による説明会など企画されてはどうでしょうか。
※ネットで「障害福祉情報サービスかながわ」を検索されると、事業所情報で調べることができます。
成人の夕方支援
成人の夕方支援についても、動きがありました。日中一時支援預かり事業の利用対象を明確にし、障害児だけでなく障害者も受け入れることとし、一定の要件を備えた生活介護事業所における営業時間後の日中一時支援事業の実施が検討されています。
南部のお母さんたちが、成人の夕方支援の要望を市議会に訴えたことが、今年度は実現できるかもしれません。卒業後も、必要な時にはサポートが受けられるように、通われる生活介護事業所での日中一時支援整備を期待したいですね。