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息子の第二次性徴が始まり体のことを気にするようになってきた


Q. 中学生の男の子がいます。第二次性徴が始まり、からだのことを気にしたり、さわったりしています。

人前で、自慰とか始めるのではないかと心配になってきます。皆さんはどうしておられるのでしょうか。<196号>


A.自慰は、大人になるための大切なこととして身につけたほうが良い行為だといわれます。障害のある人にとっても、それは同じなのですが、自分の体の変化にどう対処していいかわからず、イライラしたり、ものにあたったりしてしまう人もいます。

自閉症の男性のお母さんで、うまく対応されている方もおられます。先輩のお話しをご紹介します。

今、息子は30代です。体の大きな自閉症で、生活介護の施設に通っています。養護学校の高等部の時に、保護者向けの性教育の勉強会があり参加しました。自慰(マスターベーション)はとても大事なことで、止めたりするのではなく、一人でできる場所を確保してあげて、見守ってあげること、下着が汚れたら自分で洗うように教えることなど、とても具体的なお話しで納得がいくものでした。

オープンな場で聞けたので、お話がすっと入ってきたように思います。

身体も大きく、自分のからだに触ったりするようになってきた時だったので、家でも実行してみようと思いました。

自慰を始めたら、自分の部屋に行ってもらい、お布団の中でならやってもいいこと、下着が汚れたら、お風呂場で洗って洗濯機に入れることを繰り返し教えました。

そのうちに、いわなくても自分でできるようになり、お布団に行った時には、声もかけず、そっとしておくようにしています。汚れたパンツは自分でもべたべたするのが気持ちが悪いようで、自分からお風呂場にいって洗っています。

パンツを洗う時に、水を流すシャワーが、風呂桶にあたってカタカタという音が聞こえてきます。そういう時は、家族は、「お仕事が始まったね」と笑って見守っています。

最近は、お風呂場に置く時に、自分から替えのパンツを持って行くようにもなりました。

ショートステイの施設にお願いするときにも、事前に、お風呂場で下着を洗うので、その時には、そっとしておいてほしいと、伝えるようにしています。