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やまゆり園事件は、その後どうなっていますか?


Q.やまゆり事件はその後どうなってますか。気になっているのですが。<195号>


A.やまゆり園には川崎市に在住されていた方も入所されていました。中には知的障害の方だけではなく重度の重複障害の方もおられたようです。テレビではあまり報道されていませんが、インターネットで情報を得る事ができます。分かる範囲でお伝えします。

〇やまゆり園の施設入所者の家族は

1月22日、このニュースでも紹介した「よこはま福祉実践研究会」主催の講演会が港南台日野支援学校で開かれ300人が参加しました。入所者の家族会の大月会長が、事件後初めて公の場で報告をされました。

当日、事件を家族から知らされ駆けつけられた時の衝撃も話されました。

施設の建て替えについては、「黒岩知事から打診され、現地での建て替えしかないと思い、家族に意向調査をされ、建て替えの要望書を県に提出。建て替えを決めた県の方針に、公聴会での異論が出ていることは承知しているが、親の会としては、この先何年も利用できるいいものを残したい気持ちがある。」

施設建て替えまでの間は、旧ひばりが丘学園に、移動されるということでした。

大月会長の講演詳細は、参考福祉新聞WEB 17年2月3日https://www.fukushishimbun.co.jp/topics/15373
で見られます。

〇事件の検証はされているのですか

9月から、有識者5名になる事件の検証会が開かれ、「津久井やまゆり園事件検証報告書」として11月23日付で発表されています。委員の方からもいろいろ制約のある中での検討で十分なものではないということですが、事件の概要はわかります。

植松容疑者の言動から、防犯体制を強化したにもかかわらず、有効な対応になっていなかったこともわかります。報告書は、神奈川県のホームページからみることができます。

〇施設の人たちは今どうしているのでしょう

半年たった現在の状況について、2月3日、神奈川共同会代表とやまゆり園園長で行われた記者会見が神奈川新聞の「ウェブページカナコロ」に、詳細に載っています。


県の検証報告と改善勧告を受け、12月26日には、改善計画がつくられました。

当日、誰が亡くなったかもわからず体育館に避難し。混乱の中で過ごされた方たちも、ようやく落ち着きが戻って来られたそうです。血が点々と残る惨状の中、少ない夜勤者で対応されてこられた職員も含め、一人の退職者もなく、今も支援を続けられているということです。