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自分も母にも障害がある、地域で暮らすにはどんな生活スタイルがあるのか知りたい


Q.僕は、20歳で、身体に重度の障害があります。母と二人で、民間のアパートに暮らしています。住宅改修をし、移乗等には昇降機やリフターを使っています。母も障害があるので、毎朝朝と夕方にヘルパーさんにケアをお願いしています。

この頃、将来の生活について、考えるようになりました。これからこの地域で暮らし続けるとしたら、どんな生活スタイルがあるか、教えてください。<189号>


A. 今回は、住まい方について、ご紹介します。

◆家族と暮らす

川崎では、障害のある人の多くは、成人しても家族と一緒に暮らしていると思われます。気心の知れた家族との暮らしは、安心できるのものではありますが、親御さんは、年をとられるわけですから、そのままの暮らしを続けることはできません。ヘルパーをふやしたり、ショートステイを利用したり、家族の介護負担を減らす必要がありますね。

◆入所施設で暮らす

川崎は入所施設の少ないところです。入所を何年も待っている方もいます。入所施設は、365日、支援スタッフが常駐していますから、安心して暮らすことができます。そのため、ご本人はともかく、将来を考えて、入所を希望されるご家族は多いです。

◆グループホームで暮らす

グループホームができたのは、今から25年ほど前です。当初は、知的障害のある人に限定されていましたが、法制度が変わるにつれて、どんな障害のある方にも入居が可能になってきています。

また、一人暮らしにチャレンジするために、グループホームの近くのアパート等を提供するサテライトという形態もあります。

◆シェアハウス

最近、広がってきているのが、シェアハウスです。法制度を利用するものではないので、実態は明らかではありませんが、事業者がマンションや一軒家等に常駐スタッフをおき、部屋を貸し出しているところが多いようです。

◆一人暮らし

ヘルパー等を利用し、一人で暮らすことを選択されている人もいます。川崎では少ないのですが、見守りも含める重度訪問介護を利用して、一日24時間の介護を受けながら、生活されている方もおられます。



いろんな暮らし方