Q.オムツのことで、悩んでいます。娘は夜間に排尿があるのですが、量が多くいつも濡れてシーツも濡れてしまいます。取り替えているうちに、娘も私も目が覚めてしまいます。薬屋さんに行っても、どれがいいのかわかりません。<188号>
A.ヘルパーも、尿漏れがあると、あて方が悪かったのではないかとショックを感じます。そこで、「どういうオムツをどう当てたらいいのか」メーカーの方に来ていただき、研修会を開いてもらいました。
尿漏れがおきるのは、オムツが合っていないか、オムツの当て方に問題があるかどちらかになるそうです。
オムツの選び方
基本は、アウターとしてのオムツと、インナーとしてのパッドを使用します。アウターのオムツのサイズを合わせます。大は小を兼ねません。アウターが大きいと隙間ができて、漏れてしまいます。
また、サイズが大きいと隙間ができて、漏れてしまいます。また、サイズが大きいと、中のパッドがずれてしまうので、パッドの機能が落ちます。
①テープ止めタイプは、ヒップサイズ、パンツタイプは、ウエストサイズで選びます。
②パッド選びは、尿量によって決めます。パッドには、袋に総吸収量の目安が書かれているので、使う時間帯、例えば夜間は吸収量の多いものを選ぶとかします。パッドには、脇にギャザーがついているタイプもあり、ギャザーを立てると、横漏れを防ぐことができます。
③パッドの2枚重ねはNGです。2枚重ねをしても、吸収量は増えません。逆に、段差により隙間が生じ、さらに漏れを助長。ごわごわして不快感が増すと、オムツをいじることになったり、むれや圧迫で、スキントラブルの原因になったりします。
最近は、いろいろなパッドが研究開発されているそうです。何度か排尿しても吸収が早く、肌にあたる部分がむれずにさらさらのままのものや、軟便も吸収してくれるタイプなどもあるそうです。
ただし、高機能になると、価格も高価になります。日中何度も交換する場合は価格の安いものを、夜間は吸収のよいものを使い分けるといいそうです。
オムツのあて方のポイント
一番大事なのは、アウターのギャザーの中に、パッドをおさめることです。アウターのギャザーの上のパッドが乗ると、ギャザーをつぶし、尿が外に流れてしまいます。
テープ止めタイプの場合は、鼠径部(股ぐり)にしっかり、ギャザー部分を沿わせながらあてることが必要です。
今回の研修会は、大王製紙のインストラクターの方に来ていただきました。少人数のグループでも研修会に来てくださるそうです。個人的な相談も受けてもらえます。
◆連絡は☎03(6856)7583 大王製紙ホーム&パーソナルケア事業部の大場富貴さんへ。ホームページにも、オムツの選び方や当て方の動画が載っています。