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リフターを入れたいのだがどこに頼んだらよいか、どんなものがあるのか


Q.高校生になって、娘のからだも成長し、体重も増えてきました。小さい頃は、父親がお風呂に入れていましたが、この頃は、父親のほうにも抵抗があるようです。でも、私だけで入れるのはとてもきつくなってきました。

将来を考えると、住宅改装をしてリフターを入れたほうがよいかと思います。でも、どこに頼んだらよいのか、どんなものがあるのかわかりません。どうすればいいですか。<160号>


A.☆最初はどこに相談すればいいのですか。

 

川崎市では、「在宅重度障害者(児)やさしい住まい推進事業」というのがあって、療育センター等の専門機関が入って、支援が受けられます。お子さんの場合ですと、療育センターにご相談されるとよいでしょう。

 

西部療育センターの方に聞いてみました。

 

改装が必要となったら、最初は、ご家族が療育センターに相談に行きます。相談すると、療育センターPTが家庭を訪問し、お子さんの障害状況や家の状況を見て、どのような住宅改装が必要か、アドヴァイスをしてくれます。この時、大体いくらくらいかかるかも、教えてもらえます。その後 居住地の福祉事務所に行くと、住宅改造業者などを紹介してくれます。

 

業者に見積もりを依頼し、その見積もりを役所に提出し、認められれば、着工できます。

 

☆改装には、給付が受けられると聞いたのですが

 

住宅改装に、限度額100万円、自立促進用具として限度額100万円の給付が受けられます。ただし、給付は、ご家族の世帯所得によって、決められた負担率による負担があります。また、着工した後には、給付が認められませんので、早めに相談された方がいいですね。

 

この給付を受けるためには、療育センターや更生相談所・れいんぼう川崎などの専門機関によって、改装が必要かどうかの審査が必要となります。

 

☆どんな人が給付を受けられるのですか。

 

住宅設備の改良の場合は、以下の方が給付を受けられます。

 

・身体障害者手帳をもっている方で、障害の程度が1級・2級の方

 

・知能指数が35以下の方

 

・身体障害者手帳をもっている方で、障害の程度が3級かつ知能指数が50以下の方

 

☆お風呂に入れるのが大変なので、改装したいのですが、

 

お風呂場を改装し、リフターを取りつけて入浴する場合を想定すると、

 

浴槽を交換したり、敷居の段差をなくしたりする場合は、住宅設備改良となり100万円まで給付されます。

そこにリフターを取りつけた場合は、別途自立促進用具からの給付となります。さらにスリングシートやシャワーチェアーを購入する場合は、日常生活用具として支給を受けることができます。

 

☆リフターをつかいこなせるか、ちょっと心配です。

 

リフターをつけることに抵抗のある方も、多いようですが、安全に介護ができ、介護者の負担も軽減する優れた機器が出ています。

導入に際しては、お試しで機器を貸して下さる業者もありますから、納得できるまで試されることをお勧めします。また業者さんによっては、ヘルパーにもリフターの使い方の講習をしてくれるところもあります。