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当事者は自立支援協議会に参加できるのか


Q.私は、前から、障害のある人の制度とかを考える時には、当事者も参加して検討した方がいいと思ってきました。それは、役所の人や相談支援の人が、いくら考えてもわからないところがいっぱいあると思うからです。

障害のある人は、みんな違うけれど、障害のある私たちなら、思いを少しはわかって、伝えることができると思います。

こうした方がいいとかああした方がいいとか、当事者も一緒に話し合う場があれば、役所や相談支援の人も勉強になるし、私たち当事者も勉強になると思うのです。そんな場として自立支援協議会への参加を考えていますが、当事者は参加できているのでしょうか。<159号>


A.多摩区自立支援協議会に当事者参加されている和田さんにお話しを聞きました。

 

☆いつから当事者として参加していますか?

 

・2011年4月から参加しています。

 

☆多摩区で当事者の方が参加されるようになったきっかけは

 

・2010年度の多摩区自立支援協議会の中で、当事者の生の意見が知りたいと、既に当事者参加を進めていた大阪府堺市の自立支援協議会に行ったりして検討が進められたそうです。当事者参加についての準備会ができ、多摩区の広報や障害者団体に参加募集したところ、5名の当事者が応募し、2011年度から、参加するようになりました。

 

☆参加してみてどうだったですか。

 

・当初は、何をしているかわからなかったこともありましたが、3.11の後だったので災害部会で、自助のおたすけカードを作成すなどの活動に参加することができました。

 

・当事者として参加してみて、災害時要援護者への支援など、地域のネットワークができていないことや、自治会や民生委員さんも地域の障害者の実態を知らないことが分かりました。今までは、自助の考え方が主流でしたが、これからは共助も考える必要がありますね。町づくりや行政等への提案や意見など、当事者がやらないといけない問題があると思います。

 

☆今年度の多摩区自立支援協議会の取り組みはどうですか。

 

・部会を委員会と改め、日中活動・災害・ライフサイクル・就労委員会分かれて参加し、その後、当事者だけの委員会も行うことになりました。今年度は、三障害当事者7人と当事者家族3人に増えたので、当事者委員会でいろいろな意見交換ができると思います。

 

◆パソコンを使いたい   当事者からの発言

 

私は脳性まひのため、手がうまく動かせません。でも、パソコンができたらいいなとずっと思ってきました。

 

私は、インターネットで、ある歌手がとても上手で可愛い人のブログが見たくて、パソコンを、やりたくなってしまいました。そんな時に、うんが良いのか悪いのか、auの光のセールスの人が家に来ました。光に入ると、将来パソコンを初めるのにも良いですよと言うので、ちょうどパソコンを初めたいと思っていたところなんですと言ったら、今auで中古のパソコンを差し上げてますと言われラッキーとおもいました。

 

そしてパソコンが届いて、困った事は、マウスを、どうしたら動かせるかが、一番のもんだいでした。二~三日考えて、あみだしたのがマウスの上にキューバンを着けて、ようじを着ける事でした。

携帯電話は口に割りばしを、くわえてやっていますが、マウスは動かせません。でもキューバンとようじで少しずつ動かせました。

支援センターの人は、私がパソコンをやりたい事を、たまたま知っていたので、見に来てくれて、リハビリセンターの方へ連絡をしてくれました。リハビリセンターの人が来てくれて、私にあうようなマウスとパソコンの台を考えてくれました。先生も来てくれて、皆でけんとうをしてくれて、今ではごぶんの5分の1ぐらいの早さで出来るようになりました。