Q.東北での大震災の報道を見るにつけ、震災時に障害のある子をどのように避難させたらいいのか、とても心配になってきました。川崎市では、災害時要援護者避難支援制度というのがあると聞き登録はしています。
でも、登録しても、いざという時に助けにきてもらえるのか気になります。他の方たちは、どうされていますか?<145号>
A.災害時要援護者避難支援制度とは、「災害に自力で避難すること困難な方が安全に非難するため、地域の支援組織(町内会・自治会、自主防災組織及び民生委員児童委員)の方々が、災害時の避難を支援するものです。ただ、まだまだ機能しているとは言い難いようです。
地元の自治会に働きかけをしている川田さんの活動をご紹介します。
<自治会に息子のことを知ってもらう>
私が自治会の会長になって2年になります。会長を引き受けるに際し、自閉症の息子の生活を乱さないこと!これが絶対条件でした。自治会役員29名・自主防災22名の長になるのですから、守っていただけるか?
心配でした。家族のあり方は様々で…それにあわせた配慮がされなければ辛いものです。障害のある人・からだの弱い人・小さい子どもがいる人・高齢の人等。そこには他人にはわからない問題があるはずです。
各役員に無理なことをみなの前でいってもらい、知ってもらうことは大切なことです。私も協力していただくのですから、皆さんも協力し合えばよいと思うんです。役員は楽になったといいます。こういう考えは息子がいたからもてたことです。このようにお互い様の付き合いが広がっていく自治会作りを少しずつ進めています。
<要介護支援制度は?>
23年度は自主防災の編成を変えてわかりやすい組織作りにしたいと、2月に取り組み始めたところに、3.11でした。今までに災害にあった方の情報を見ると隣近所の助け合いが心強かったとのことでした。
要介護支援制度の話を聞いた当時は期待したものですが、役所はまとめるだけで地域に戻され、自治会の民生委員が管理し対応するということでした。わが自治会でそういう資料はありませんでした。該当する方はいるはずですが…かくいう私は自治会に期待を持てず登録しませんでした。
<日ごろからのお付き合いが>
とりあえず、自治会の実態を把握するため「住民調査票」(災害時は緊急カードとして使用)を提出していただきました。見守りが必要な方には役員だけでなく、近くの方に協力いただけるような態勢を作れたらよいですね!
また日中家で過ごしてる方のおしゃべりの場所を作り、週1回開催したり、使いにくい公園を整地していただき、体操を行い、みなが集い知り合う場所を広げていきました。
自治会内で、昨日まで知らなかった人同士が挨拶するのはよいものですね〜。災害時…いざ!という時のために準備と思っても、何をどのくらい?と考えてしまいます。だから自治会の方に…まず家の中の危険になるものを無くし安全確保を第一に考えようといっています。