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こども支援室は障害のある子に関わりがあるのか


Q. 区役所の保健福祉センターで、こども支援室という看板が目に留まりました。障害のある子どもにも、かかわりがあるのでしょうか。


A.川崎市は、この4月に子どもたちの相談支援の場として、各区役所にこども支援室というのを設けました。どんなところなのか、こども支援室に伺ってみました。

 

☆こどもに係わる相談なら、何でも聞いてもらえます。

 

こども支援室は、こども支援室長と、地域こども支援担当・保育所連携担当・保健福祉連携担当に教育担当で構成され、総合的にこどもたちへの支援をするところです。

保健・福祉と教育関係者が、机を並べて連携しながら、ゼロ歳から18歳までのこどもに関する市民の幅広いニーズに応えるためにつくられました。電話や窓口で相談を聞いてもらえますが、その場ですぐ解決できないようなことは、支援室の中で担当者が集まって、どんな支援が必要なのかを検討され対応していくそうです。

より専門的な対応が必要な場合は、ここから児童相談所や療育センターにつなげていくことになります。こどもの権利が侵されているような場合は、直接オンブズパーソンを紹介することもあるということでした。

 


☆障害のある子にどう係わるの

 

すでに、障害者手帳を持っていて、受けたい支援がはっきりしている方は、今まで通り保健福祉センターの障害担当が関わります。たとえば「こどもが学校に行きたがらないのだけど」といったような、個別の悩み相談はこちらで聞いてもらうことができます。

 

昨年、「豊かな地域療育を考える会」でおこなった相談支援の実態把握のアンケート調査では、67%の人に相談希望がありながら、実際には「相談する場がない」、「どこに行ったらいいのかわからない」という声が多く出されていました。

本当は学校の先生や相談機関に相談したいのに、実際には知人や友人に聞いていすましている方が多いこともよくわかりました。

 

そんな家族の思いを受け止めてくれる場ができたということだと思います。

 

☆こどもの幸せを一番に

 

一言で子育ての悩みといっても、お子さんに育てにくさがあるのか、家族の関わり方の問題であるのか、経済的なことも含めた家庭に心配事があるためなのか、保育所や学校の問題なのか、ひとりで考えていても迷うばかりですよね。

そんなとき、気軽に「こまっているんだけど」とかけ込める場がこの支援室ではないかと思いました。支援室長さんは、こどもの幸せを守るというところでの使いやすい相談窓口として、ぜひ利用してくださいと、いっておられました。