引っ越ししたばかり、児童の相談はどこでしてもらえるのか


Q. 小学5年生の息子がいます。広汎性発達障害で、養護学校に通っています。今は、近隣の小学校のわくわくを週2回利用しています。スクールバスのバス停からわくわくまでは、ほんの短い距離なのですが、お迎えと送りが必要です。その間を何かサポートが受けられないかと、福祉事務所のワーカーさんに聞いてみましたが、スクールバスのバス停からは、通学サポートも受けられないということでした。


そこで、他に学齢児が受けられるサポートはないか聞いてみましたが、あんしんサポートも母親が就労しているか、病気の時だけといわれてしまいました。

九州から転勤でこちらに来て、周りに知り合いもなく、近所の方にちょっとお願いも難しそうです。こういう相談は、誰にしたらいいのでしょうか。


A. 自立支援法の施行により、成人期については、生活支援センターが相談支援の窓口となり、個別の支援計画を立てたりサービスの調整を行ってもらえるようになりました。しかし、児童を担当する支援センターは、3つある療育センターの他には2箇所ほどしかありません。

 

豊かな地域療育を考える連絡会が、今年の2月に行った「相談・支援」のアンケートでも、たくさんの方から相談支援に関する要望や意見が寄せられました。

相談窓口での対応では、「お役所仕事でなく、思いやりを持って親身にきちんとした対応をしてほしい」(同意見8名)「担当者は、子どもひとりに長くつきあってほしい。成長の段階を見てほしい。担当が替わるたびに説明をしなくてはならない。特に児童にはきちんと把握してくれている相談者がいない。」(同意見8名)など、ご相談者と同じような思いを抱えている方が、たくさんおられることが分かります。

また、実際のサポートに関しては111名の方から要望意見が出されました。タイムケアや放課後支援などサポートの場の拡充・通学サポートへの要望も高いものがありました。「自立支援法になってから利用しづらくなった。どのような基準で決めているか理解できない」という意見も見られます。具体的な支援につながる相談を受けてくださる場が求められていると思います。

 

川崎市は来年度、市民こども局を新設し、その中に相談の場の新設も考えられているようです。今後、豊かな地域療育を考える会で、具体的な説明を伺う場を設けていけたらと思っています。当事者の方もぜひご意見をお寄せください。