重心の高校生、介助が大変になった。どこに相談したらよいか?


Q.重心の高校生の男の子がいます。入浴をヘルパーさんに入ってもらっていますが、生活全般の介助が大変になってきました。腰痛も出るようになってきたので、福祉機器を入れたり介助が楽になるようなサービスを利用したいのですが、どこに相談すればいいでしょうか。


A. 今まで18歳以下の児童の方が福祉の制度にあるサービスを利用する場合、直接保護者が福祉事務所で申請などを行い、ワーカーさんが利用計画書を作って受給者証を発行してきました。

けれど、福祉事務所のワーカーさんに生活全般の細かいところを見てもらったり、医療に関わる相談したりすることはなかなかできませんでした。児童の相談場所としては療育センターがありますが、やはり実際の利用計画書の作成などには関わってもらえないのが現状でした。

 

今年(平成19年)10月より、市内に唯一の重症心身障害者施設であるソレイユ川崎に「地域生活支援センター」が開設されました。地域生活支援センターというのは、相談業務や地域のネットワーク作りを進める仕事をするところです。相談支援員の高山さんにお話を伺いました。

 


☆具体的に、どのような方を対象とされていますか。

 

川崎市の広報には「児童」とありますが、ソレイユ川崎の重心施設としての特性を生かした相談業務ができればと思っています。重心のくくりの方であれば、18歳以上の方でもお受けします。

 

☆どのような相談を受けてもらえるのでしょうか。

 

どのような相談でもまずは、話していただいて、たとえば最初からショートを使いたいとか入所を考えているというような話しであれば、その担当につなぎますし、医療相談的なものであれば専門のドクターに話しを持って行きます。在宅生活に関わる相談であれば、訪問させてもらい、ゆっくりお話をお聞きしていきたいと思います。

 

☆相談すると、具体的にどのように展開していくのでしょうか。

 

生活全般に関わる介助を楽にしていきたいというようなお話であれば、まず訪問して日常生活の様子を見せていただきながらお話をうかがいます。その上で、どのような手だてがあるか、いろいろ提案させていただきます。


たとえばサービスを利用したいというご希望が出てくれば、サービス利用計画書を作成したり、関係機関に連絡を取ったり、サービス利用申請の手続きを代行したり、といったサービス利用をすすめる手続きを行います。福祉機器の導入や、施設の利用などの相談も同じです。

 

サービス利用計画書を作成するときには、相談支援事業者として契約をしていただくことになります。