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通学サポートをお願いしたい


Q. 障害のある中学生の女の子の母です。昨年度末から体調が悪くなり、入院していました。この春やっと退院することができ、これから養護学校への通学を始めようと思っています。

同時に、母の方も今まで休んでいた仕事を再開したいと思っています。体調が悪くなる前は、一人で電車を利用して通っていたのですが、今のところ無理そうです。

通学サポートがあると聞いたのですが、うちの場合でも利用が可能ですか。どこにお願いすればいいのですか。


A.通学サポートは、2005年10月から、川崎市の地域生活支援事業の中の通所・通学支援として認められるようになりました。1ヶ月に46回利用できますので、毎日の通学が可能です。

しかし、誰でも利用できるというわけではなく、①保護者の疾病・障害等がある場合と、②保護者の就労等、保護者の都合で付き添うことができない場合に限定されています。保護者の就労のためのサポートが認められたのは、今までにないことで、働くお母さんにとっては、助かりますね。

 

☆お金はかかりますか

 

ただし、利用負担があります。①の疾病等の場合は10%負担なので、1回100円程度です。

②の就労等の場合は、50%負担となり、1回につき500円かかります。②で1ヶ月毎日利用すると、23,000円にもなってしまうので、市では、10,000円を負担上限としています。

 

☆どうすれば利用できますか

 

利用されるには、利用申請書・サービス利用意向申出書を保健福祉センターに提出します。その際、①診断書か②就労証明書の提出も求められるようです。支給が決定されたら、通学サポートをしてくれる事業所と契約を結び、そこからサポートが始まります。

 

☆ヘルパーさんはすぐ見つかりますか?

 

通学のサポートは、とてもいい制度なのですが、サポートする人は、まだまだ少ないようです。時間的制約と報酬単価が低いため、一般のヘルパー事業所が受け持つには厳しい面があるように思います。


短時間の仕事なので、ご近所の方にサポーターになってもらい、最寄りの事業所に登録してもらった方もおられます。

 

 

☆母と離れるのもちょっと心配です。

 

事業所やサポーターさんと、事前によくお子さんの状態をお話されておくことが大事ですね。

養護学校なら、地域支援部の先生にお願いし、ケア会議を開いてもらうこともできます。

お母さんと学校と事業所とで、お子さんの状態や注意点などを確認しておかれると、トラブルを事前に避けることができますし、何かあってもそこで、もう一度相談することができます。

 

*7ページに麻生養護学校での地域支援部の活動をご紹介します。他の養護学校でも、地域支援部が窓口となって、相談支援で実のある取り組みをされています。

 

移動支援事業について知りたい

川崎市のホームページより