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福祉有償運送を利用しているが経済的負担が大きく困っている


Q.多摩区に住んでいます。民間事業所の送迎サービス(福祉有償運送)を定期的に使ってきたのですが、経済的な負担が大きくなって、困っています。社協(社会福祉協議会)の車が利用できると聞いたのですが……。


A.社協では「移送車両の貸し出し」「ボランティア運転手による移送」を行っています。各区の社協ごとに、内容の違いがあります。今回は、多摩区社協の職員さんに問い合わせてみました。

 

多摩区社協では、トヨタハイエースと三菱ミニキャブの2台の福祉車両の貸し出しを行っています。

貸し出すのは、原則的に、公共の交通機関の利用が困難な方です。月に2回、2ヶ月先までの予約申込みを受け付けています。

運転ボラさんの調整が必要な場合、遅くとも7日前までに電話・来所で申し込んで下さい(車両「のみ」の貸し出しも行っています、その場合は遅くとも2日前までに)。

上記の2台の他にも、登録ボラさんの自家用車による送迎も行っています。こちらも一般のタクシー等の利用が困難な方が対象で、月に6回まで利用可。なお利用料金は走行距離に応じます。(10kmまで1500円)

 

なお、多摩区社協での予約の受付やボランティアのコーディネートなどは、専属の事務ボランティアさんが行っています。電話連絡先は→044(935)5322

 

また、送迎関係の情報で、少しグッドなニュースが。平成19年4月1日から、福祉タクシー券の利用範囲が広がり、福祉有償運送の場合にも使えることになりました。

事業所ごとに開始時期などのずれがあるようなので、実際に利用する事業所に直接問い合せてみて下さい(療育ねっとでは5月1日から)。福祉タクシー券の交付については、各福祉事務所に問い合せて下さい。

 

なお、移送サービスに関しては、利用できている人とできていない人の差が大きい、という印象があります。

送迎サービス全体を調整するコーディネーター的な機関がないことが残念です。他自治体では、送迎コーディネーター的存在がいる場合もあると聞きます。


川崎市でも、送迎がもっと使いやすくなり、当事者の方の移動の自由がひろがっていってほしいと思います。

 

ところで、社協については「どんな活動をしているのか見えにくいような…」という声を時々(?)耳にします。折角の機会ですので、今回、職員の方に、多摩区社協の活動内容をお聞きしました。次ページの図をご覧下さい。