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支援費制度であった日中ショートステイはなくなるのか


Q.21歳の自閉症の息子がいます。支援費制度が始まって、入所施設ではなく、地域で自立した生活が出来るよう地域移行型にしていくという考えは私も同感です。

そのためには、色々な場面でこだわりやパニックを起こす我が子が安定した精神を日々保ち、その状態を覚えてもらう必要を感じました。

デイサービス・居宅サービス・ショートステイに協力していただき、環境を整える協力を皆でしてきました。それでもこだわり、パニックが起こると家から離さないとなおりません。

この場合は、ヘルパー対応も無理で、シンプルに過ごせる入所施設のショートステイを利用して落ち着いてもらいます。

ところが、緊急のショートステイ枠は、いっぱいなことが多く、日中ショート枠にずいぶん助けてもらっています。それが.9月で廃止する方向で考えていると聞きました。とても困っています。 Kさん


A.(児童施設の日中ショートステイがあることで)兄弟時の学校の用事や老親の通いの付き添いなど、少しの時間を助けてもらえれば、日々の暮らしが成り立っていく面を持っています。

簡単にボラさんやヘルパーさんを見つけられない、一人で留守番をさせられない、障害のタイプの子どもを持つ親にとって、なくてはならない制度です。

 


各入所施設に問い合わせてみました。

 

支援費制度にはあった日中ショートステイがなくなるということですが?

 

・自立支援法では、10月以降からショートステイの利用は1泊単位からとなります。日中ショートステイは基本的にはなくなります。

 

・10月以降は、入所施設も夜間ケアと日中活動に分かれます。

日中活動はその施設によって、自立訓練や生活介護などの支援が行われます。今後は日中活動の利用枠も広がり、入所施設利用者以外の方も、日中活動を利用することは不可能ではありません。しかし、そのためには各施設との契約が必要で、緊急的な利用は難しいでしょう。

 

・川崎市の中でも検討はされているようですが、具体的な方策はまだ出されていません。

 

児童施設の場合はどうなりますか?

 

・児童施設でのショートステイも、同じように日中ショートはなくなります。

 

・現在かなりの方が利用されており、緊急的な利用の方や、日常的に日中ショートを組み込んで生活を維持されている家族の方もおられます。10月からの対応を、川崎市も独自に検討しているようです。

 

Kさんから・・日中ショートは、緊急対応の場として、どうしても必要です。しかし、場所さえあれば、どこでもいいというのではありません。

安心して利用できる場、その人に合わせた対応がしていただける場が必要です。実情をしっかり分かっていただくよう、利用している人が声を上げていきたいです。